たゆたう暮らし

自分はとても関心があるけれど、世の中的にはそうでもないような事をここに書き記す。

おっさんに携帯メールの機微は分からない

 遠い昔。

 気になる女の子の自宅の電話番号をゲットして、思い切って掛けてみたら「○子は出かけていますが(冷)」と父親らしき人に応対される、なんてことが日常の時代に生きていました。

 PHSや携帯電話が普及し始めたのは少し後。メールが当たり前になったのなんて、更に少し後。

 それを言い訳にするわけではないけれど、メールっていつまでたっても苦手です。電話と違って声のニュアンスで想像できないから、全く訳が分からない。

 メールネイティブと自分の世代では、同じメールから読み取れる情報量が違うのかもしれない。

 でも経験を繰り返すうちに、何となく分かってきたかな〜と思うこともある(学習が遅い)。

 

 例えば。

 職場のおじさんに、自分の娘を紹介されるという経験をお持ちだろうか。

 ある年の、桜の季節も間近い、ちょうど今ごろの時期のこと。

 職場でベテラン級のおじさんに、「今度、娘を紹介するからさあ、家に来ない?」とお話をいただきました。

 詳しく聴いてみると、どうやら自分より7つも8つも年下のようで、「はあ、まあ、お嬢さんさえよろしければ」なんて答えていたんですが、結局数日後に、お宅にお招ばれすることになりました。

 期待を胸にノコノコ出かけていったところ、お嬢さんは自宅でもちゃんとお化粧していて(当たり前か)父親似でもなく、かわいらしい風体。

 家族でお寿司を食べて、それからお嬢さんと二人で近所を散歩し、すでに満開になっていた桜を眺め、駅前でお茶して「またお誘いしていいですか」「是非」なんて、和やかにその日はお別れしました。

 で早速「今日は有難うございました」と定番のメールを打ったところ、まず返事が来ない。

 今なら分かるが、

 メールの返事が遅い場合は脈がない

 当時はそんな知識はなかったので、「お返事遅くなりました> <」なんて返事を真に受けてたのですが、アホですね。

 その後もメールで誘い続けると次は

 「仕事がバタバタして、時間がない」という返事が来る。

 これに対して「大変だな〜」とか思っていた自分の、なんて純粋だったことか。

 そして次は

 体調不良のメールが来ます。

 今思えばここで「お大事に」なんてメールを返しても無駄でした。

 最終的には 

 「仕事が忙しく、親戚の不幸と体調不良も重なって」

 というメールに至って、やっと気付いたというか。

 ここまでくると、ベタな遠回しお断り文句を重ねてくるセンスに逆にクスッときますね(強がり)。

 

 当時は、断るならはっきり言ってほしい!なんて思ってました。お父さんとは職場で会うのだから、お父さん経由でも良かったのに。

 このケースでは、完全に第一印象で切られてますよね。それを対面でおくびにも出さないのは優しさだったり礼儀正しさだったりしますが、メールでもひたすら婉曲な言い回しに徹するのは、ストーカー化されるのを警戒したのか、なんなのか。

 

 でも結局女性とお付き合いしていく上で、相手がはっきりと言わない事を、こちらが察していくスキルというのはどっちみち必要なことが、その後も似たような経験を通して分かったので、まあそんなもんかと。

 

おわり。