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たゆたう暮らし

自分はとても関心があるけれど、世の中的にはそうでもないような事をここに書き記す。

新譜の感想 "I Still Do" Eric Clapton (2016)

音楽

 まず個人的な思い入れを言うと、エリック・クラプトンは自分が最も影響を受けたギタリストの一人であるということ。いちばん初めにコピーしたのもクラプトンの弾くエレクトリック・ブルースでした。今でも手癖として、ついつい弾いてしまうフレーズがあります。

 コンサートも90年代頃から来日する度に必ず一回は観に行っていて、ギターの音色に目頭が熱くなったことも一度や二度ではありません。

 

 しかしそんな私が「もういいか」と思ったのは前々回2013年の来日公演の時でした。予定調和のセットリスト。熱を感じないギターソロ。ステージを見ながら一度も高揚した気持ちになることなく、あろうことかアンコールのラスト曲は本人が歌わず。

 その時はこれが最後の来日だと言われていたので、「まあ最後はこんなんだったけど、いい思い出もいっぱいあるし見納めできてよかったな」と思って、普段は買わないバカ高いツアーパンフまで記念に買いました。

 その2013年のパンフにあったクラプトンのメッセージを少し書き写してみると。

 "so this is the first of several probable farewell tours that I will be doing around the world over next few years...."

 "to say thank you for all your support, and maybe also to say goodbye,"

 もちろん「出来ればまた戻ってきたい」なんて言葉もメッセージには含まれていたけれど、普通はもう最後と思うじゃない。

 

 まあ、今年も元気に来日したわけですが。

 そしてニュー・アルバムのタイトルは"I Still Do"。「やめてねーよ」ってことでしょうか。

 

 "I Still Do"と銘打っていますが、演っているのは60年代、70年代の黒人の演奏と言われても違和感がないくらい、とてもオールドスタイルなブルース曲が中心です。

 はたして現代を生きる一流ミュージシャンが、古い時代の楽曲を忠実に演奏するのって、なんか意味があるのかな。なんて思ってしまうのは何様って感じですが。

 全く新味がないので、本作は個人的にはあんまり聴きどころがなかったです。次のアルバムはもうちょっと「攻め」の楽曲があるといいですが、そんな元気はないかな?

 

 でも一曲だけ「んん!?」と思った曲がありました。一度聴いてすぐに聴き直してみたら、やっぱりギターの演奏にグッときて、ボリュームを上げてもう一回聴いた。

 ⑨ I Dreamed I Saw St. Augustine

 原曲とかなり違いますが、ボブ・ディランのカバーですね。とてもいい演奏です。

I Still Do

I Still Do