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たゆたう暮らし

自分はとても関心があるけれど、世の中的にはそうでもないような事をここに書き記す。

さようなら、和歌山県

 熊野三山を参拝した後は、熊野街道(国道311号線)を西に向かう。

 目指すは和歌山県北部なのだけど、カーナビの提案通りにまっすぐ北上すると、県道といいつつ車一台分しか道幅がなく、さらにすれ違いもあるような道路を通るはめになる。用心深く事前にストリートビューでチェックしていたので、そんな罠には嵌まらないのだ。

 熊野街道の途中には道の駅・熊野古道中辺路がある。ここは和歌山観光情報のおすすめ熊野古道コースの1つ、牛馬童子像〜継桜王子コースの出発点にもなっていて、いちおう車を止めたのだけど、もう歩くのはいいやと、ちょっと休んだだけで素通り。

 

 そういえば、今回いわゆるパワースポットと言われる熊野古道熊野三山を歩きまわって、はたして自分は何かのパワーを得たんだろうか?そもそも信仰心の薄い人間なんで、何も感じなくて当たり前なのだけど。

 

 さて道の駅を通りすぎて熊野街道を西へ進み、次に県道198号線から国道371号線へと北に進む。このあたりの道路は山の峠道で、急カーブと暗くて長いトンネルの連続。

 後ろから来る車にはどんどん道をゆずり、ゆっくり走る。追い抜かしていった車はピューとあっという間に見えなくなってしまう。

 ゆっくり走っていてもアップダウンと急なS字カーブの連続に、ブレーキを踏んだりアクセルを踏んだり忙しくて、運転している自分が車酔いしそうになる。何を隠そう私は運転がとてもへたっぴなので。

 国道371号線は龍神街道または高野龍神スカイラインとも呼ばれ、制限速度は40 〜50キロ 。でも私が40キロでカーブに進入したら、きっとガードレールに激突するだろう。

 それでも車の往来はとても少なくて、真っ直ぐな道とゆるやかなカーブだったら気持ちよく運転できていい感じ。今回で少しは運転が上達していればいいのだけど。

 少なくとも後ろの車に道をゆずるのは上手になってきた気がする。

 

 しばらく走ると道の駅・龍神に到着。客の誰もいない食堂でアイスコーヒーを飲んで再び出発。

 

 そしてそこから一時間程度。頑張ってウネウネした道を走り続けて、ついに高野山に到着した。またもや強力なパワースポット。

 熊野の荒ぶる神々が、人間どもなど歯牙にもかけないのに対して、みんなに優しいのが仏様のような気がする(自分イメージ)。 

 金剛峯寺

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 壇上伽藍 根本大塔

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 奥之院

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 ここは弘法大師が今でも住まうと信じられている聖地。いちばんいいところの写真はことごとくNGだった。

 空海と聞いても教科書レベルの知識すら思い出せない、信心の薄い自分にとっても根本大塔内の金色の大きな仏像と、円柱で囲まれた曼荼羅は、とても厳かに見えた。

 朝早く小雨が降る中訪れた、高野山最深部の奥之院御廟は、まだ参拝客もなく、物音もせず、時間の流れが止まったような静謐な空気が感じられた。手前の柵から数十メートルかそこら先にある小さな家の中に、一千年以上前の平安の時代から弘法大師が生きながら籠って、人々を見守っていると言われているのだ。

 

 いちおう事前に買ったこの本には根本大塔内部の写真は載っていたが、やはり御廟の写真はなかった。

高野山 (楽学ブックス)

高野山 (楽学ブックス)

 

  観光TIPSとしては、小銭をたくさん用意すること。拝観料やお賽銭で小銭が足りなくなったので。お賽銭はお札っていう人は別。

 

 

 そして高野山で一晩過ごして、再び西に向けて出発。またもやウネウネした道を下り、ほどなく市街地へ。一時間半程度で今回の旅の出発点、JR和歌山駅前に戻ってきた。

 レンタカーを返却して「お世話様」と店を出たら、店員のおばさんがバイバイって感じで、ありったけの笑顔で手を振ってくれた。

 大人になると、レンタカー店でバイバイされることって多分あんまりないと思う。

 そんな感じで、最後はやたらフレンドリーなおばさんに見送られて、和歌山県を後にしたのでした。