スコットランド出身のロック・ポップバンド「テキサス」のニューアルバムが発売されました。
日本でのヒット曲がないので知名度はほぼゼロでしょうか。でもとても良い曲が多い、好きなバンドの1つです。
もともとデビュー当時はブルースの雰囲気をほのかに漂わせつつも、ちょいとオシャレなアメリカン・ロックを演奏するイギリスのバンドでした。バンドの名前が、アメリカン・ミュージック界の偉大なギタリスト、ライ・クーダーでお馴染みの映画「パリ・テキサス」から取られたことからも、音楽の方向性がなんとなく想像できるでしょうか。(実際は全然違うんだけど。)
でもテキサスの初期のアルバムでは、スライド・ギターなんかも結構フィーチャーされてました。
そんなアメリカンなところが好きで聴き始めたのだけど、90年代に入ってからはポップ路線に進みます。
そして2000年以降はR&Bやヒップホップ的な方向性も加わって、過去のアメリカンミュージック的な黒歴史楽曲は全てリミックスされました(笑)。
初期の頃に比べるとずいぶん洗練されたポップソングを歌うバンドになりましたが、どのアルバムの楽曲もとても良いので、ずっと聞き続けてます。
② In Demand ”Greatest Hits" (2000)
(今は亡きアラン・リックマンが出演するミュージック・ビデオ)
そして2005年に"Red Book"というアルバムを出した後、ギタリストの病気により活動休止。
① Gatewaty "Red Book" (2005)
それから8年後、2013年にまさかの復帰作"Conversation"を発表。
① The Conversation "The Conversation" (2013)
2014年に"Texas 25"という25周年ベストアルバムを出した後、今年2017年に本作が発売されました。
① Let's Work It Out "Jump On Board" (2017)
今作も聴きやすいポップなナンバー満載のテキサスらしいアルバムで、おすすめです。
初めて聴く人には2000年の"Greatest Hits"あたりが入門編です。個人的にはDisc 2のリミックスバージョンも気に入っていたのだけど、二枚組版はアマゾンでもiTunesでも廃盤ぽいですね。