スー・フォーリーという女性ブルース・ミュージシャン/ギタリストの名前を昔どこで聞いたのか全く覚えていないのだけど、毎日チェックしている洋楽ニューリリース情報で久しぶりにこの名前を見て、何となく引っかかってチェックしてみたら相当に良いアルバムだったので、ここに記しておきたいと思います。
今回のニューアルバムですが、スー・フォーリーという名前を知らなくても、ゲストミュージシャンの名前を見たら、おっ!と思う(人は思う)のではないでしょうか。
① Come To Me (Feat. Charlie Sexton)
⑤ The Lucky Ones (feat. Jimmie Vaughan)
⑦ Fool's Gold (feat. Billy F Gibbons)
チャーリー・セクストンにジミー・ヴォーン、ZZトップのビリー・ギボンズ!
この時点で当たり確定ではないか!!
スー・フォーリーという人のことを少し調べてみようと思ったのだけど、ウィキペディアには10行足らずのキャリア紹介しかなく、米国アマゾンを見ても新作のレビューは2件だけ(今日現在)。さらにネットを検索すると、本作はKickstarterで資金集めしてリリースされたアルバムのようです。
少ない情報から妄想すると、
20代前半でかわいこちゃんブルース・ミュージシャンとしてデビュー。でも鳴かず飛ばずの日々にブルースなんてやめろ!というレコード会社と喧嘩をしてはレーベルを渡り歩く年月。
それでもトラディショナルなブルースにこだわり続けてついには資金調達手段としてKickstarterを利用して、渾身のブルースアルバムをリリース。
まあ妄想なので、実際とは違うかもしれませんが、ともあれ今作は間違いなくハイクオリティなブルースアルバムだと思います。
女性ブルース・ミュージシャン/ギタリストとしては他にボニー・レイットあたりが有名です。近年のボニー・レイットは泥臭いながらも、まだ都会的な雰囲気を醸し出していて、グラミー賞をはじめ名だたるアワードをバシバシ受賞しています。
対してスー・フォーリーの音楽は、アメリカ南部の場末レストランで流れるのがお似合いな、垢抜けなさをいつまでもキープしているようです。
最近のコンテンポラリー系ブルース・ミュージシャンのように、ギターが超絶に上手いというわけでもないですが、ブルースとは技術ではなく生き様なのです!そういう意味でもこのブルース一筋のお姉さんは、これからも良いアルバムを出してくれそうな気がします。