blog in a bottle

音楽、本、映画などの私的メモ

Perfect Days

平山の世界には「今」と「今度」しかない。過去は寝たらリセットし、未来は全く予定を立てない。ゆえに毎日は常に未知で新しい。でも木漏れ日の影のようなわずかな違いに変化を感じ、未知の歓びを見出すのは、しがらみに囚われて忙しない生活をしている身には無理だろう。ラストの平山は、都会に生きる他者を想っているのか、それとも忘れてきた自分の過去を想っているのだろうか。